里親座談会に参加して
2012年2月5日
里親座談会を見学させてもらった。一般的には馴染みの薄い里親制度の普及啓発に取り組み、里親推進を図ることを目的として、今年度から色んな取り組みを始めている。新聞広告を使った広報や児童相談所における里親対応専門員の増員、そしてこの里親座談会や養育里親スキルアップ研修。座談会と研修については県の里親協議会の皆さんに委託している事業である。
私自身はこの里親制度について、当初は特に関心を持っているものではなかった。きっかけは「こうのとりのゆりかご」。ゆりかごに置かれた子どもたちは、身元が分からない場合、乳児院や児童養護施設で過ごすことになる場合が多い。ゆりかごの設置を許可した時から、当然ではあるが、その子の将来にわたっての責任を負うことになる。子どもの健やかな成長のためには、より家庭的な環境が望まれることはいうまでもなく、施設の環境改善を国に対して要望するとともに、熊本では里親制度の普及が他県に比べて遅れている状況を何とかしなければと考えた。そこで一昨年に政令市移行に先駆けてスタートした児童相談所と相談しながら、今年度から先ほどのような事業を開始した。
今日の座談会には、「市政だよりを見て参加した」という予備知識ゼロの方から、非行防止や青少年の指導・育成に携わっている方、施設の職員さん、具体的に養育里親を希望されている方等々、過去最高の30名を超える皆さんが集まっておられた。座談会の最初に、ボランティアとして、専門里親として、最近ではファミリーホームを設置して、これまで長年子どもの養育に携わってこられた方が、数々の苦労話を、時には笑いも交えながら、率直に経験談を語られた。私も含めて参加された皆さんは、「いかに大変であるか」を再認識するとともに、その活動の重要性を理解し、施設でのボランティアや短期間の預かりなど、色んな関わり方があることも知ることができた。
「遅れている」と言った、熊本における里親制度も、おかげさまで少しずつではあるが広がりつつある。新聞広告後の講演会への参加者数や里親に関しての問い合わせ件数は、それまでの3~4倍に増えているとのこと。それでも今日の指摘にもあったように「まだまだ」のところもあり、関心はあっても実際に里親として登録したり、実際に子どもを養育するまでにはハードルがあるのも事実である。ただ今日のお話の中でもあったように、自分だけで背負うのではなく、色々な機関と連携することの重要性も強調されていた。今日参加してみて、行政としての役割を再確認するとともに、個人的にもとても勉強になった。




